夏!
ということで怪談をひとつ。
この話は僕が実際に体験した話です。
マジ話なので、ネットとか検索しても出てきません。完全オリジナルです。
10年ほど前の夏の夜のことでした。
当時僕はFX、ではなくパチプーとして気ままに人生を送っておりました。
その日も、友人A(DQN)とパチンコ屋が閉店した後ファミレスでだべっていました。
「女の子でも呼んで、肝試しでも行こうぜ!」
Aの提案に乗ることにしました。
Aはだれもが「うわぁ」といってしまう改造をほどこしたハイエースに乗っていて、その車で友人の女の子二人を迎えに行きました。
行き先は呪いのワラ人形の女が出るという噂のある某神社。
深夜零時過ぎに出発し、予定では30分ほどでつくはずなのですが、どうやらAが道に迷ってしまった様子。
閑静な住宅街をぐるぐる回って、やっとのことで脱出、神社に到着したころには深夜2時になろうかというところ。
「やばくね?時間どんぴしゃなんだけど」
「でもまぁここまで来たしいこうぜ」
深夜の神社独特の雰囲気にビビリながらもなんとか境内を一周しました。
もちろんワラ人形の女などいるはずもなく、落胆半分安堵半分で車に戻りました。
「たいしたことなかったなぁ~」
女の子をもっとビビらせて楽しみたかった僕とAの計画は未遂に終わり、Aは「ファミレスで4人で朝ごはんでも食べようぜ、ちょっと早いけどww」と、僕らが元いたファミレス目指して車を走らせました。
ところが、
またもやAの車は住宅街に迷い込んでいました。
来た時とまったく同じ住宅街、勘のいいAが同じ道で迷うなど珍しいことです。
何度も同じ路地をぐるぐるぐるぐる.....
「う~ん....やばいかも。ごめんな、みんな」
急にAが謝りだしました。
「俺の車、改造してあるからうるさいし、通報されるかも。もしポリ来たら素直に謝って道聞くよ。マジでごめんな」
あぁ、そういうことね。マフラーからはボボボボボという下品な音が響いてます。
時刻は3時過ぎ....さすがにいたずらと思われても仕方ないですから。
ほどなく前からパトカーの赤色灯が。
「あちゃぁ...やっぱ通報された....」
そこの車止まりなさい、とスピーカーから声がして、パトカーとDQN車は並ぶように停車。
その後二人の警官がこちらへ向かってきました。
なぜかしきりとDQN車の天井を気にしている様子。
「おい、君達!こんな時間に何をしてるんだ!」
「すいません...道に迷っちゃって....」
「嘘をつくな!何件通報が来たと思ってる!!
天井に人をたくさん乗せて走ってる車がある
危ないから止めさせてくれ、ってな!!俺らを見て急いでおりたんだろうが!!」
僕らは思わず顔を見合わせました。
もちろん天井なんて登るはず無い.......
こっぴどく警察官から説教を受けた僕らは、道を教えてもらいやっと住宅街を抜けることが出来ました。
みんなほとんど口をきかなくなってしまい、結局その日は女の子を送って僕らもすぐ解散となったのです。
後日、Aは車を処分しました。
その後、Aと僕や女の子達にも特に何も起こっていませんが、深夜のドライブはもう止めようということで意見は一致しています。
どうでしたか?
当時は本気でビビリました。
人間って本気で怖くなると、あまりしゃべらなくなるんですね.....帰りの車内の空気の重さといったらもう.....
みなさんもくれぐれも危険な場所へは興味本位でいかないように....ね........
追記:今は幽霊よりドル円の方が100倍怖いです、ええ。
怪談なかなか怖かったぜ!っていう貴方!
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じゃないと貴方の車に......