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たまにはFXの話ではなく普通の話を。


年末地元の友達と会いました。
最近どうよ？とたずねると、「会社の景気が悪くて給料がキツイわ。残業とかも禁止されて手取り15万くらいしかないねん。金無いから家でゲームばっかりやってる」と愚痴っていました。
僕も前職(サービス業)では、昇給ストップ・ボーナスカット・条件改悪と経営者からさんざん食らってきましたから気持ちは良く分かります。


社長は決まってこう言うんですよ。

「給料は下げる。でも売上げは上げろ」


アホかと....。

自分達が給料下げられて財布に余裕が無くなり、他のお店でお金を使えないのに、何故お客さんにお金を使わせることが出来るんだ、と。

自分は買わないけど、そっちはもっと買いなよ。なんてそんなに都合のいい世界無いですよね。
誰が考えても分かる道理──。


会議では実際にこういう発言をしては、上司に苦い顔をされていました。
僕は売上げの多い店舗の管理者をしていたので、こんな感じで社長や経営陣とことあるごとに衝突していたんです。


会社を良くしたい。店を良くしたい。スタッフを守りたい。

それなりに使命感と愛社心をもって仕事に取り組んできたけれど、結局僕のようなものは経営陣からすると邪魔くさいだけのヤツなのか.....。

自分が思っている事と会社との温度差に僕は絶望して、一気にやる気を失っていきました。

「このままでは絶対に潰れる.....けど何にも出来ない。話さえ聞いてもらえない」
毎日そんなやるさなさで胸がいっぱいでした。

そして悩みに悩んだあげく、「結局雇われてちゃダメなんだ。それが嫌なら自分で切り拓くしかないんだ」という結論についに達し、退職願を書きました──。


僕がそれなりに大事にしていたこの会社は、この一月末で業務撤退するそうです。

僕が勤めていた店ももちろん閉店。
僕の下でがんばってくれていたスタッフも全て解雇。
社長以下同族の経営者たちは、倒産を免れ、残った他の事業をやっていくとのこと。

....悲しくなりました、本当に。

自分がいたら何が出来ただろう。
多分何も出来なかったでしょうね。

最後の営業が終わり、灯りが消えたら、お店の壁にそっとビールでもかけにいってやろうと思います。
「お疲れ様」ってね。



新年早々ブルーな話題で申し訳ありません....。
自分の中でどうしても整頓しておきたかったので。